夢だもの/千波 一也
い
責めるものには
責めさせておきなさい
無視ではなく
蔑視ではなく
ないがしろではなく
責めさせておきなさい
ときに
その責めるものが
あなた自身であることもあり得ると
わかって、ね
支離滅裂な真っすぐさを
いつも、いつでも
頼りにしていたいね
迷惑だろうと
身のほど知らずだろうと
世間知らずだろうと
愚かだろうと
迎えに行かなきゃならないからね
ずっと、待ち続けてくれるのが
夢だもの
たやすく呼べる、
たやすく呼べるだけ、の
あなたも
わたしも
同志だね
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