消えた詩/
番田
何も見えない
駅からの帰り道
通りかかる度に
気になっていた表紙
砂利にまみれた
拾った 雑誌
色々な物が通り過ぎた
過ぎていった
色々な時間が
遠くを走る 電車の音や
色々な音
生きると言うことは
どうでもいいのだが
本当に 虚しいね
後ろから来る車
その色々な思いと共に
巨神兵のように
朽ち果てていく体
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