夜のあてつけ、終電、ああそれから批評/石川和広
 
批評書きます
ラーメン屋には最近行きません
夜の空気は、見慣れなきものになりつづけ
脂っこいものは、
もうごめんなさいよ

空がまばらな光線にけぶるし
いのちの100当番にはかけたことないし
さぷりめんとは、飲まないし
くるう視線は終電のホームできらりと
カップルの内奥の
デログニャーん会話が、
きききついーよう
トンネルの錆びこけたブワン響きうわわわん
暗いから遭遇光
らっかしかねない天井を
ぐるりと巻くし
駅員は、少し疲れている
かわいい女の子は、男の子とねばりながら、ピピンとチェシャ猫みたいに
別れている

みじめな太陽の、私からみたゆがんだ安息

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