夢の世界/朧月
 
小さいころ
夢の世界は空にあるとおもっていた

雲にのって
とんでいくとおもっていた

かたく手をつないでいないと
別の夢についてしまうから

だいじなものを
からだにくっつけて眠った

あなたがいないから
あなたのにおいがするものを

夢の世界のわたしは
夢だけど
幸せにくらしているはず

今日もかならず
雲はきて
夢の私にあわせてくれる
戻る   Point(1)