透明な笑顔/
朧月
だいっきらいな人にであった
大嫌いだったから
もしあったら無視しようとおもっていた
長い時間をかけて薄めてきたおもいが
きっと爆発するとおもったから
無視しようとおもっていた
笑って
会釈した
どうして?
私はどうして?
彼女は
はっとしたような顔で私を認めて
確かに笑った
透明な笑顔だった
時間は
なにかをとかすのだろうか
私は
かわったのだろうか
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