祈りや想いの片目瞑り/朝焼彩茜色
祈りや想いが届かないなんて
思ったことなど
一度も
ない
天然の生粋の心に鎧はない
されど 裸で 晒す 無能もない
武器を時に操るマジシャン如く
智慧と悪知恵の二枚の栞を煎じて
喉ごしに 尋ねるのさ
祈りや想いが届かないなんて
そんな距離 幻のやる気のなさの汚染光線
切なく宇宙の青闇と同化する
素敵な言い訳
生まれ持った そして育てた心に
段階の勲章などない
肩書に落書きする絵具たちに自由を
描かせた それはつもりか?
尋ねるのさ
祈りや想いに応えてもらう
簡単な術をあれこれ考え
考えなんて 愚かに利己に思う程
祈りや想いは 裸で無能で自由
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