自由/
春日線香
会合にも出た
それから句会にも出た
あとにはひと気のない座敷に一人きりで
茶を飲んで余韻を冷ましている
憂いはあらかた片付けてしまって
人に用立ててもらうものも特にない
おもいきり火を使って料理するのもいいし
かたつむりの中に塩を注いでやるのもいい
とにかく雪原のように自由だ
畳に寝そべって大の字に手足を伸ばす
なにげなく見るともなく見る天井を
子鬼の群れが駆けていく
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