異教徒の無数の傷口には自らを断罪する理由が記されている/ホロウ・シカエルボク
どうしても語りたいとたとえ願っていたとしても…)、不眠を語り夜明けを待ったほうが利口なのではないかと思えるのは恐らく疲弊しているのだ、右から左へと内耳を駆け抜ける人間的なハムノイズのせいで何もかもが陰鬱な心境に支配されてぐうの音も出ない、ほうら嫌というほど地面に叩きつけられたクラウンが吐き出した血液が現実の寝床に溢れ出してきて枕元は裏返るように揺れる、もしも明日の朝正気の中で目を覚ますことが出来るならこの出来事をまとまりのない詩文にして大仰に綴るがいい。
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