絶語の果て/渡邉建志
意味をもつ同じ言葉を繰り返しているのに、そのふたつを、「と」でむすぶ、それは雄弁であることから離れ、意味としての吃音となる。と、と訥々とともって、ともる向こうの理由を、雄弁になれない理由を、わたしは探しはじめる。
すべての終わりに流れる音楽
と、そのあとに流れる音楽
音楽。ほうりだされて、終わる、(わたしは想像をはじめる)
と、見せかけて「と、」― 終わらない。とても強く意味を込められた「と、」だと思う。終われない理由があったらしい。そして本当に終わってしまうのだけれど、名詞だから、やっぱりほうりだされていて。わたしたちはその音楽を、本を閉じて聴きつづける。
名詞で言い終わる。想像が始まる。待たれる沈黙が一音の助詞に終わる。驚きのように付け加えられた助詞にはたくさんの意味がある。
本日皆様 我々のこの最後のライブ……にっ
http://www.youtube.com/watch?v=GJIYZGs4iJs&feature=youtu.be&t=20s
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