白色/梓ゆい
夜明け前のキッチンで炒める玉葱は
ケチャップと混ざり合い
キャベツのざく切りは
鍋の中でくたくたになりながら
春の蝶になる・・・・。
白い米粒が
フライパンに投入されると
食べたいという気持ちが
眠たいという気持ちに
勝っていった・・・・。
「遠い昔。潰れた黄身の生卵を、どのようにして食べたのか?を
思い出すことも出来ない・・・・。」
卵は無しにして
おなか一杯食べられるよう
一粒一粒を大事にしよう・・・・。
「いただきます。」の意味を
確かめる様に。。
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