キミも ともだち。/ヨルノテガム
 
で舟を漕いでいる
 座席に浅く腰掛け私はICレコーダーのイヤホンを
 すっと耳穴に埋める
 囁くようなとは言い難い、喧騒なジャズを聞いていると
 駆け抜けてゆく電車が賑やかにアップダウンのデコボコ道を
 走りそれでも各駅のバーをハシゴして酔い回るように
 思えて可笑しくなった
 同じ曲をリピート繰り返しながら
 心地良い無軌道な音とリズムに つい私も
 うとうと眠ってしまった



 *



 すこしこむでんしゃのなか
 いやほんからささやいてくるおんがく
 あのひともたっているあのひとも
 ちがったおとにこっそりささやかれている
 かいそくきゅうこうは
 りょうまどのけしきとけしきをうしろへうしろへ
 ほうりながしてすすんでゆくよんぷんのきょく、
 りぴーとくりかえし。
 ゆうひきれい。











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