病床のドッペルゲンガー/yamadahifumi
全てが終わった時、
私は闇の中で目を覚ましていた
私は発狂しそうになるのをこらえながら
枕のそばのナースコールを何度も押し続けた
・・・そして、看護婦が私の元にやって来ると
私はやっと安堵する事ができた
・・・だが、今、私は
今さっき見た悪夢を忘れられそうにない
・・・それに夢の中のもう一人の私はきっと
まだ私の夢の中で、次のように
私に問いかけているように思われるのだ
「悪夢だったのは君の人生の方ではなかったのか」・・・と
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