君は良いと言う/opus
 
僕は違うと言う
君はそうかなぁと言う
僕はまぁまぁと言う

Aが疼くまっている
Bが心配して、声をかける
Cは早く立ってくれないかなと思っている
彼、彼女らはこれから
宿した魂をおろしに行く
誰かは魂を宿し、
誰かは孕ませ、
誰かはついてきた
誰が誰なのか、
私は知らない

炎天下の空の下
9回表最後の回
タスクは最後のマウンドにあがる
右肩は強張り
目は霞む
正直、満身創痍と言っていい
目を擦り、
前を見上げると
スタンドに母がいた
ハンカチを握りしめ
涙を流している
タスクは覚悟を決めた

僕はここのミートローフが好きで、
そう言ったのだが、
君はマグロの串カツを頼む
僕はもちろんムッとするのだが、
君はどうしても食べたくなってしまったのだと。
まぁまぁ、一口あげるからと
食べてみると、
美味しかったりするから、
困るんだ。
本当に。


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