殺しに至る感情のライン (Circle)/ホロウ・シカエルボク
 
くなったものたちの鼓動、空に浮かんでいる、地に沈んでいる、記憶の中で色を失くしている、詩が群がり、血が群がり、死が群がる、そんな集合をフレーズと呼んできた、今すぐには無理でも、それがいつかきっと俺の身体から完全に分離して、そしてすべてを吹き飛ばす叫びのような風になればいい、街を歩きながら、死を踏みながら、フレーズが集合する、俺はいつだって血まみれで、そのぬくもりは時々天国を想像させる、流れ、変化し、円になり、止まることを知らない、動き続ける、繰り返される、軌跡、ほんの僅かでいいからそうした脈動を知ることだ、無自覚な血は流れて吸い込まれることしか出来ない、行き続けることが出来ない、吸い取られたら終わりだ、目を開け、混沌の中にしか真理はないのだ、また眠りが始まるとき俺は知るだろう、新しい詩や、血や、死のあり方を、そして翌朝目覚めたときにはそれらはすべて死んだものになって、それらが埋葬された痕にはまた新しい成立ちを欲しているだろう…。




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