無題/若林
詩集が多いです。しかしながら、古いものは本当に素晴らしいのでしょうか。私は、時代の空気次第なのだと思います。少なくとも、この時代において、優れているのは現代詩であると思いますし、残されていくのも現代詩であると思います。勿論個人の趣味趣向はあるでしょうが、それでも、この時代のにおいがする詩は、この時代を生きる人にしか書けませんし、この時代を生きようとする人の共感を呼ぶのは、やはりこの時代を肌で見つめている詩人でしょう。今では古い詩も、かつての現代詩です。そうであったからこそ、こうして現代まで残されたのだと思います。
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