コーヒー/こいち
 
出会いと別れは同じ重さだったんだね
僕らは溶けあい
同じ朝焼けの空を見た
喜びはともにあり 
悲しみは一つだった
今と明日は混ざりあって 
独自の光を放って存在していた
でも何時までもソコには居られないと
知ったのはあの子
一人ぼっちの朝はぼやけた
一人ぼっちの夜は時計の針がうるさい
繰り返しの孤独は雫
沈んで行く部屋の一角に
自分とそれ以外の人々が
初めて重なった
あの日  
君が言った事
流した涙の意味が
今ね
少しだけ解るんよ
今ね少しだけね
人が好き
もらってばかりじゃ悪いから
今度コーヒーおごるね
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