忘れたふりで/
千波 一也
いつか
もう一度逢えたなら
忘れたふりで
笑み交わそう
望みを叶えた二人じゃないけれど
間違えたわけではないからね
総てを無かったことになど
出来るはずもない
ただ
素直には向き合えない
気恥ずかしさがあるから
それに上手に添えるため
忘れたふりで
笑み交わそう
出逢うべくして
出逢えたならば
自然なよそおいで
すれ違い合おう
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