僕の話を聞いてください/yamadahifumi
あなたが八十歳のしわくちゃのおじいさんでも
あなたが十六歳のピチピチの女子高生でも
どちらでも、同じ事なんです 私にとっては
だってあなたはどちらにせよ
『人間』なのでしょう?
だから、あなたは
私の話を聞いてください
私の話は多分、意味不明で
支離滅裂でしどろもどろだ
でも、どうぞ あなたは
私の話を聞いてください
あなたが面白くないと言っても
私はあなたの耳なんか無視して
あなたの魂に向かって話しかけるんで
あなたの言う事なんか無視しちゃいます
人々がどんなに魂を忘れたって
それは人の心の中にいつまでもあるものなので
私は人がどんなに
脳神経やら聴覚や視神経にだまされたって
私はそれでも
あなたの魂に向かって
盛大に話しかけます
まるで荘厳なオーケストラのように
・・・・さあ、話すよ
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