粋/藤鈴呼
 
夕方 スーパーで 
買い物をしている途中

金木犀を 感じた

既に タイムアウト 
しているだろう?

山側の 黄色い花も
土へと 還ったのだ

其れなのに
此の

香しいまでに
愛おしい
存在は

何だ
誰だ

何処だ
ドイツだ
アメリカだ

なんてコトを 思う瞬間

華麗な女性が
行き過ぎる

加齢を重ねた 僕は
見詰めた まま
息も詰まる

粋な感じで
生きている

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