南仏のバスから/
番田
自分が確かな気がするから
詩を書きはしなかった
寝る時間しかなかったから
詩を書こうとせずにいただけだけれど
そう思わないか
自動車を手で押して
家に帰った 門塀の前
だけどネコがそこで鳴いていた
自分がもし 外国で生まれていたら
殺されていただろう
眠りに落ちていく
遠くに見える明かりが賑やかに思える
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