流浪・・・/tamami
私の居る場所は此処にない
誰かが囁く此処ではないと
此処で無ければ何処だろう
私の居るべき彼の地は何処
誰かが囁き森と大河の傍を
私の脳裡に観せてくれた地
思い浮かぶのは緑と青い空
心彷徨う共に歩む人も無く
彼の地へ往きたいと願いて
忘れてはふと思い出させる
貴方は誰私は何者と問わず
まだ見ぬ彼の地を懐かしむ
私は望郷の旅人流浪の旅人
問わず語らずして出遭う人
同郷の民は自ずと集う群れ
群れは同郷を懐かしみ集う
別々の場所から一つに集う
遠い流浪の旅人望郷の地へ
私の心に映し出された地へ
懐かしい彼の地を目指して
溢れ出る想いを胸に抱きて
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