推理小説/
ただのみきや
の謎を解き犯罪を立証しなければならない
言うまでもないことだが
私がその探偵なのだ
私は私を殺した事件の謎を解いて
犯人である私を追いつめる
こうして私は人生の主人公として生きて行く
血なまぐさい譬えだろうか
小説には人それぞれ好みがあるものだ
だが本当は小説の話でも人生論でもない
たまたま頭の上を奇妙な鳥が飛ぶように
去来してここ数日を支配した死 否 詩のようなものだ
《推理小説:2014年1月11日》
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