アンカラの夢/ガンジー
 
茶色く煤けて大地にたつ街、アンカラに雨が降る。
僕の過去を濡らし、僕の未来を濡らし、茶色いレンガ色の家並みは、
空に雲を呼び、乾いた大地を濡らすように雨が降る。
アナトリアの計画都市は静かな雨がよく似合う。
人々の生活を街路樹の緑を濡らしアンカラの乾いた大地に
雨が降る。
あの娘に出会ったアンカラという歴史の街で、
僕は地下水脈の様に流れる旅人の誇りの様なものに触れたのだ。
バイバイまたね。また会えるといいな。
夢のかけらがいつか花開くことを夢見て、
僕に大切なことを気付かせてくれた街、アンカラ。
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