ラストダンス/マーブル
 






行方知らずのメロディーが合わさって 水ができたこと




微熱まじりの錆びたキス


露の跡


地下鉄の明方




僕は立ち尽くしたまま まっすぐと 瞬間に立っている
眠りを妨げないように 静かに 冷たい階段を下りていくと
うまれたばかりの朝日が窓越しから見えたこと
力の抜けるような感覚で そこにたたずんでいたこと


あくる日 
それは想像だと気づいた

とてつもなく 滑稽な 想像


それでも  美しかった


なにもかもを


僕らは手放して また取りにもどってくるんだよ



















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