ラストダンス/マーブル
 
いいたいことは
大体決まっているんだ
真昼間のフクロウが
寝言を言っていた

ジャングルジムのうえ
タバコを吹かす少年のなまえはない
あるのは


ほしぞらと月だけ
でもちっともさみしくない


だって知っているんだ


鍵穴から見える花畑
其処に飛び出せば
わすれられないような
ラストダンスが
待っているってさ



星の引っ掻き傷

十字架の温度

鈴の足音

まばたきのリズム

いつか忘れてしまった


大っ嫌いだった 極彩色の空の気持ち!





それから日が経ち 背伸びしながら大人になっていった


[次のページ]
戻る   Point(5)