終の日/
たま
いつの日も
夕日は、約束に似ている
すっかり、
日が落ちるまで
果たせなかった約束をかぞえては
また、
あしたに賭ける
ぽつりと、残された
オレンジの雲は
あしたへとつづく
わたしの、
かけがえのないつばさ
ことしはいくつ、果たしたのかな
また、
あしたね
オレンジのつばさに、手をふって
そう、
またあした
たとえ、
そこにもう
わたしがいなかったとしても
終(つい)の日の約束は
迷わず、帰ってくるだろう
この星に
この空に
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