トキの伝説 第1章「出会い」/玄さん
あれやこれやと、コオリの世話をしていたら、
マラミアで男はだれもいないのに、コオリの家にある男が訪ねてきた。
「コオリ!コオリはいるか?」
「何じゃ?お前は男だろうが!マラミアはどうした!」
と男を知らないような口調で言うコオリ。
「俺がわからないのか。無理もない。20年ぶりだからな。」
と言う男。それを聞いたコオリは
「む、睦月なのか・・・。睦月か!!」
とさっきとは違い、驚いた様子のコオリ。
「そうだ。久しぶりだな。コオリ。」
と言う睦月。
トキは何が何だかわからず、何も言えなかった。
そう心で思っていたら、睦月がこっちを見て、
「この子供が・・・。」
二人が出会った。これが物語の始まりである。
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