詩を書く/番田
階段をのぼりながら僕は
そして 今日も この部屋で
誰かに読んでほしかった
だから 詩を書いた
布団を敷いて
書くべきことを考えてばかりいた
子供だった時代を忘れた
僕の その メロディラインも
やがて大人となって
時の中からいつしか生み出されているような
自分の中でのヒット曲や
時の中で忘れてしまった名曲となるのだろう
僕は書くことで満足できた
満たされた気がする 君に
与えるべきもの自体がなかったけれど
自分の好きな人には
それだけで きっと
ありがとうとは言えるから
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