錆びた車輪/いねむり猫
て死ぬのだ
未熟な心は 決して体を殺せない
今日のおまえは 昨日のおまえとは異なる生だ
そして 今日のおまえが明日に続いている保証もない
だから 動き出すのだ 錆びた車輪をきしませて
ただ 動き そして 動きながら体に問うのだ
どこへ行きたいか と
そして 力尽きたら ただ眠れ
目覚める保証もないが
倒れるようなその眠りは おまえが求めた あの眠りなのだから
錆びた車輪が 動き出す
動き出した動輪が 全ての過去を砕き
生きることの本来の賭けへと進むのだ
一拍の鼓動が次につながる保証のない 生の賭けへと
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