イスタンブール群集の中の僕/ガンジー
 
イスタンブールはトルコの大都会だ。沢山の人々、群集の中で僕は佇む。
トラムでグランドバザールで街の中で行きかう人々。
僕はこんな感覚を東京で学校に通っていた頃、新宿や小田急線で味わっていた。
たくさんの人々の中の僕。不特定多数の中の僕。独りだが居心地はいい。
群集は都市化した社会の宿命かもしれない都市が大きければ大きいほど何かも大きくなる。
そして僕は今イスタンブールで群集の中にいる。これがグローバルというものなのだろうか。
みずしらずのイスタンブールでの群集の中の僕。トラムからはマルマラ海が見え連絡船と
カモメが空高く飛んでいた。
群集の中に僕は溶け込んで行くかのようにイスタンブールの街を歩いた。
世界という大きな枠組みの中の群集、僕はその中で自分という何かを探していた。

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