穴のあいていない五百円玉に対する私の願い/ichirou
 
日常生活には様々な違和感が存在している
その違和感は
違和感を感じる当事者以外には
どうでもよいことが多い

このどうでもよいことが
新たな違和感を生み出すことも考えられるが
まず私は
私の中の違和感について語りたい


五百円玉を初めて見たときからの違和感
それは五百円玉に穴があいていないことだ
五という記号を持つ硬貨は
五円玉 五十円玉と歴代穴があいている
なのに
五百円玉には穴があいていない

単純に考えれば
穴をあける製造コストを削減する為なのだろうが
実はそれだけではないと思う

五百円玉には千円玉という
相方がいない
千円玉という相方がい
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