永遠を願う歌/クナリ
 
明けない夜はないと教えてくれた人は
暮れない昼もないとは言ってくれなかった

やまない雨はないと教えてくれた人は
永遠の晴れもないと言ってくれなかった

幸せの気配を感じるたびに身構える
研いだ爪のような優しさ
最初につけられる傷だけは
いつだって なんて甘い

あなたの爪跡から咲いた花が
枯れ落ちても聞いて欲しい
忘れない想いだけは 私にだけはあるのだから



交差点に混じるのは意味のある雑音
アスファルトに響くのは無情の言葉

逃げ込んだ石造りの檻の中でも
自分になら
自分にだけは
あなたの声が聞こえると信じていた
今も

裏切りだと思った
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