「生きとし生けるもの」/夜月 こころ
 
いつかまた光のもとで生きたいと考え始めた

東西南北の国々は共に手を取り合い
光を探し求めた
北の国は森を 西の国は大地を
東の国は海を 南の国は空を

彼らの旅は長く続いた
それでも彼らは諦めず探し続けた
百年の月日が流れたとき彼らは悟った

森も、大地も、海も、空も
小さな芽も、生き物、
この星すべては
生きとし生けるもの
形は違えど命あるものだと
そして自由とは支えあうこと
人々は自ら支えあい、
星に生きる命を大切にした

そして海の彼方、
一筋の光が差し込む 
百年の月日を経た星に美しい朝が来た
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