かの幻が開いてその影は消えた(三)/
信天翁
南に垂れたベランダは
アクリル波板の屋根
時空を横切りながら
そこに 雀が影を落とした 途端
一陣の北風が瞬いた
南海トラフょ
おまえだけは嗜眠していておくれ
中東あたりでは
ロケット弾のぶち込みあいで
プレートやマグマに迷惑をかけている
けれど
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