かっこいい散文/左屋百色
 
頃にはなかった家がたくさん建てられて
いました。よく遊んだ公園まで行ってみる
と見知らぬ少年が私の自転車に乗りやって
来ました。少年は早送りで動き帽子の中に
ザリガニを入れて帰って行きました。よく
わからないけれど夢の中ってスローモーシ
ョンだったりするのになんでかなとか思い
ながら私は自分の自転車に乗りました。カ
ゴの中に言葉が入っていました。それはと
てもとてもありふれた言葉でしたが自分の
言葉だなと直感でわかりました。私の自転
車だし。とりあえず少年の言葉ではない。
私は家へ向かって帰りました。私にはやる
事があるのです。途中でチェーンが切れま
した。

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