物思い、煩い/
かのこ
花の味がする
茶菓子を頂いて
君がこの室(へや)から立ち去れば
僕はきっと淋しい。そう思いました。
思えば
君はいつも真摯に
僕に接してくれていました。
思えば
僕にはいつも傍に
心優しい人たちが付いてくれていました。
闇のある人へ
闇のある僕は、掛ける言葉よりも
欲しいものがありました。
僕が此所から立ち去れば
僕はきっと淋しい。そう思いました。
そして思(こと)によると
これがきっと、僕が死ぬに死ねない理由であり。
戻る
編
削
Point
(1)