そらの最上階/るるりら
 

その息は、荒い。
ときに激昂しながら、ときに瞼をとじ 巡る季節を通して
貴女が、願っていたことは 何だったのだろう。
のっぺらとした毎日。色を、そして必要なことすら 伝えられない毎日。
日々毎日 昨日、今日。うしなわれていく音。



が、が、が、がしかし、が、しかし リターンリターン が、しかし
まっしろい 無数の濁点。ががががが きっと天の一番高いところから
降っている。白い濁点に、世界が覆われてゆく
高速で 降り積もる白い濁点が、たった1点から無数に湧くように生まれ
バームクーヘンのような 幾重にも層をつくりながら 降りている




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