そらの最上階/るるりら
たぶんに、自分のせいだ。たぶん、自身が悪いのだ。
敵は 見えない敵じゃない、見えていることが敵なんだ。
聞えないことが敵じゃない、聞えていることが辛いんだ。
見えているのに 伝え方が解らないことが、苛めなんだ。
きっと 今日、十二月11日の街は、愛を謳っている。
目の見えない貴女と 路を歩いたのは昨日のこと。
だから、きっと今日の街のイルミネーションも、●だよ。
あなたが見えていた頃には きっと なかった色を
わたしは、伝えられなくて
ありとあらゆる人々が、たのしげに通り過ぎた。
あなたは よたよたと歩きながら その内側に たっぷんと汗を流して
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