リザ/マーブル
 

リザの朱い唇が震えて 
ガラスの森ができた 
雪の降る音がするんだと言っていた
それはしゃぼん玉が割れるような音で 
十字架にキスをする温度のようだとも言っていた  
アフタヌーンティー飲んだら 
そこへゆこう 
黒いハット帽が肩を抱いてそうささやく 



茶色い車が通り過ぎ去って 
大げさにクラクションを響き鳴らす
その大通りでリザは口紅を無くした
そんなギンガムチェックの気持ち
残したまま 先を急いでいる リザ!


あいしているから あいしているは 言わないのっていうの


小瓶に涙を溜めて
海へ還す映画を観たら
リザはそれを
バカにして
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