七つの島/kawa
一つの島で、わたしはつよく、過ぎたことに囚われた
太陽が地球を崩壊させるため
爆発的なうつくしさで海と空を染めとばし
宇宙を貫く星々の轟きが
いきのこった生命を汚染するとき
わたしはかなしみになって
蟹がひとつ浜をさり
朝がまたくるのをみた
わたしは、結局は今、生きていると気づいた
それがわたしの一つの島だ
二つの島で、わたしは物騒な約束をとりつけた
それは、大雨の日に遠くにみるいかずちのような
気の利いた冗談のような
絶望的な希望だった
とことんまでくると
絶望と希望は同じなのだ
それは、かなしいということだった
涙がでてきたのと同時に
体が浮き上がる
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