階段/佐藤伊織
 
あ 思い出した
( き に )

まっすぐに 引き出しては
まわる まわる

階段


歌 音階もない

この雪のない冬に
朝からみえる

きっと

(思い出せない)

反射する
螺旋と螺旋

ひとしく結ばれて
落ちていく瞳と


















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