よはく/AB(なかほど)
 
リイをつつくと、湿ったにおいの味がする。特に大粒ブドウのゼリイは湿ったにおいの味がするから、一心不乱に平らげる。




台所のよはく

 北窓から子らの声が聞こえ
 風のように聞こえ
 いつのまにか
 まあ、なんと
 花咲き乱れる国の遠くなったこと

 歳を重ねれば火の神を祀り

  やがて
    あなたも




白のよはく


 僕はイントロンの海で眠る

 僕はイントロンの海で眠る

 僕の白に意味はなく

 僕はイントロンの海で眠る

 イントロンの海で眠る




   
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