現代詩バスターズ2/左屋百色
モンスターズは
3人だけとなり残り少ない現代詩を
地下に埋め新たに秘密基地をつくり
そこで今後の作戦会議を開いた
その頃、
現代詩バスターズは
短歌キューブリックスと
俳句コレクターズと同盟して
さらに巨大な組織となっていた
散文スプラッターズの中に
スパイとして潜り込んでいた
現代詩モンスターズの詩人が
盗聴器を仕掛け散文を盗みそのまま逃走
だがジャケットの内側に仕込まれていた
超小型現代詩爆弾がパチっと
鳥のまばたきよりも繊細な音を立て
爆発した
詩人の体も散文も粉々に砕け散った
それを雑居ビルの屋上から
川柳ストーンズが眺めていた
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