クズ詩人の詩論/yamadahifumi
な義務と道徳を負っているかは
次世代の人間が判断すべき事あり
我々、本物の芸術家が判断すべき事ではない
今、目の前に世界は繰り広げられている
その時、君の手が新たな世界を紡ぎだすとして
それを君の目ははっきり視認するとして
その時になってようやく、私達は古い世界から新しい世界へと移行する
これまでとは全く違う別の世界へと
その時、現実という木にぶら下がった
人間達に対する褒美などが一体何か
そんな事は全くどうでもいいのだ
私達が違う世界を開眼する事によって
人々が褒め称えたとしてたら、我々はそれを謙虚に受けて良いだろう
しかし、詩人の本質は常にあの海岸線の向こうになければならない
そうやって、古代の人はこれまでずっと
船を使って新たな世界に漕ぎだしてきたのだから
今、世界の喧騒から離れて、僕が一人でいる時
僕は自分の無限の孤独と、新たな世界への旅を
とても誇りに思っている
現実での僕がどんな人間からも嘲笑われるような
しょうもないクズだったとしても
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