クズ詩人の詩論/yamadahifumi
 



神が自然を造る時のように

詩人は芸術作品を造るべきである

彼の目にはもはや覆われているものは何一つなく

彼自身の力によって、悪も善も全て

作品を形作る為の一つの形象としなければならない

詩人が沈黙する時、彼は世界を見ている

画家がキャンバスに向うその時、彼の脳髄の中では

世界は全くこれまでと違う異次元の形に作り替えられている

そこでは全てが存在するが、現実は全く存在しない

彼ら芸術家にとって、現実や自然というのは

彼らの織物を造る為の素材に過ぎないのだ

そして、新たな世界は開かれる

そして、その新たな世界がどんな義
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