「貧乏なひさし君はいかにして自己実現をなしえたか。」体験後記/星☆風馬
場の自衛隊での殺人を白い人により血の祝祭に変えていく手法は儀式的でかっこよかった。
第七場(下松) ひさしの自己実現
脚本は以上のようにつながれて完成。そこに写された世界は私にはすごくわかりやすく、すごくおそろしい世界に思えた。その暗さ、救いようのなさ。しかし、読み合わせでそうだった劇が立ち稽古をしていくうちに、明るく救われているように思え、ひさしの最後の叫び声は、全てのエネルギーの放出、破滅の叫びであるが、世界の滅亡はこんなにも明るく、宅間守も酒鬼薔薇も加藤智大もドクラ・マグラの無差別殺害と同じく明るい太陽の下で行われた白昼夢のような凄惨な美しさだと思った。絶望上等。母を殺し、拳
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