高速回転は余計なものを弾き飛ばしていく/ホロウ・シカエルボク
試して、何度も確かめてきた、記録は確かに伝わるのだ、だから、記録し続けなければならない、ここになにがあるのか、俺はいったいどういう流れの中に居るのか、俺にもそれはわからない、おそらく一生それを確信することはないだろう、だけど、こうして出来る限りの生体を植えつけることに夢中になっていると、確かにここにはなにか無視出来ないことがあるのだという気分になってくる、確かに無視出来ないようなものがあって、それが俺を時々とんでもなく記録させる衝動に駆り立てるのだと、時刻はもうすぐ二十五時なろうとしている、まともな人間は眠っている時間かもしれない、馬鹿みたいに働いているやつか、まるで働いていないやつぐらいしかこん
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