彗星/鵜飼千代子
りに入るほど
なんの足場も
勲章も持っていない
―合わせなくていいんだよ
おんなじじゃないんだから
そのまな板には乗らない
綺麗だねと見上げていればいい
わたしたちは
しっかり大地を踏みしめる
なんの制約もないから
周期を無視して会ったりするかも
しれないけれど
焦点からの放射線上のこと
愛だとか恋だとかそんな地平で
相談をオミットされては
袋小路になる根っこがある
迷いのパズルをはめるのは自分だから
自分が気付く補助があればいい
ほら。
逆上がりできた。
―玲瓏(れいろう)の水百萬の
民の命をつなぐ源(もと)
母校の校歌だ
やらねば。
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