バベルの塔の頂上で/yamadahifumi
ての言葉のあらゆる感情に
仔細にうなずいてくれるそのような魂を
そして、その時、ようやく、僕は孤独から解放されるというのか?
・・・今、僕が気が違っている事を確信する時
実に僕の心は穏やかで満ち足りている
まるで世界がバグってぶっ壊れたかのようだ
そして、ゆったりと月は落ちてくる
あれはコロニー落としの夜・・・そう、君が生まれた晩だ
だが、いつか君の正気は僕の狂気を
理解するはめになるだろう
何故って、君も一人の人間だから
だから、君もまたあの人間達が造り上げたバベルの塔を
再び、登りきらなければならないだろう
そして、その頂上では僕の狂気が君を待っている
君が血を吐きそうな微笑を見せて
僕に握手を求めるその日を
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