詩は何のためにあるか/yamadahifumi
 
趣味的に詩を理解し

生活の合間に絵画を見る

・・・君はそれをダシに

女の子とデートの予定を組むのかもしれない

あるいは利口な大学教授はそれで

自分の息子を私立の高等学校に入れるのかもしれない

だが、その時、それらを描いた詩人や画家は

現実を遠く離れて、異境にいる

詩は、芸術は人生を彩るためにあるのではない

それは人生を助力するためにあるのではない

それはただ、人生を超越する為だけにある

一輪の花に意味を問う事なかれ

君の快楽など知った事ではない

世界に大して、詩人が耐えられぬほどの無限の苦痛を感じる時

その時、始めて、詩は美しく咲き誇る

詩人の全人生を栄養土としつつ
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